小林 崇 

作業療法士の13年目のボクが質問に私感で答えるブログ

Q:安心して働ける環境づくりがしたい

結構職場の中での人間関係だったり、働く環境が身体的にも辛い。

みたいなことは特に医療や福祉の業界ではあると思います。

 

僕も2年ぐらい中間管理職みたいな立ち位置で働いていますが、

安心して働ける環境づくりをしたいなと常々思っています。

 

僕の中で大切にしていることは一つです!

 

 

 

”みんなのメリットをとる!”

 

みんなは上司も部下も。

メリットはお互いの主張をいかに通すか。

 

それだけ??

そんなことぐらいできるよ!

 

という方もいるかと思います。

でもこれが意外と難しいです。

 

 

それはなぜか?!

 

 

 

上司と部下は主張が全く噛み合わないからです。笑

 

上司は言います。

もっと効率的に働け!

この仕事にそんな時間をかけても意味がない!

リハビリで言うならもっと単位数を取りなさい!

 

みたいな。

 

 

で、部下は思うわけです。

この仕事がどれだけ大変かわかっていない!

時間をかけているんではなくて、時間がかかる仕事なんだ!

時間がなくて単位がとれない!他の仕事が多すぎる!

 

みたいな。

 

 

 

そしてお互いの溝ができる。

そしてその溝は埋まらないまま…。

誰か解決してくれ〜

 

 

この溝がなぜできるかわかりますか??

 

 

 

それは出発点の違いです。

 

 

上司は論理で動いています。

数字とかはわかりやすいです。

例えば

今の経営状態がどうなっているか。

今月はどれぐらいの収益があるか。

今の人員で適切なのか。

 

今の人員で適切な環境だと考えている(もしくはさらに上から言われている)からもっと効率的に働きなさい。

もっと短時間で済むようにしなさい。

 

みたいなことを言ったりします。

 

 

それに比べて部下は??

部下は感情で動いています。

もちろん全てではないですが、部下からの不満は感情的なところから来ていることが多いです。

 

仕事が辛い。

上司からの圧力がしんどい。

 

それを上司はわかってくれていない!!

 

しかも部下は上司の言う経営的な話(お金の話)や数字の話には興味がありません!

だってそんなこと考えるのは自分の仕事じゃないから。

 

 

その論理的な指摘に対して感情的に反応する。

部下からしたら

 

この大変さなんでわからないの?!

自分がどれだけの仕事を抱えてるか、どれだけストレス抱えて仕事しているかわかってないの?!

 

 

 

それは溝が埋まらないですよね。笑

 

 

 

だからそのお互いのメリットの間を取る。

 

例えば僕がやったことで言うと

ウチの上司は数字の話をよくします。

1日で21単位やりましょう!

単位ってわからない人もいると思いますけど、

 

簡単に言うと21単位って9時から17時まで患者さんのリハビリをしているということです。

 

その上で残業は極力無くしましょう!

 

そう言われると部下は思うわけです。

時間ないやろ…

定時(17:30)までの30分で全ての書類業務終わらないやろ!!

めちゃくちゃしんどいやん!!

 

 

だからその間をとるようにしました。

 

上司は数字を取れと言う。

部下は時間がないし、しんどい。

 

じゃあもっと楽に数字が取れるような1日のスケジュールを作ったらいい!!

 

 

始業(8:30)〜9:00までに朝礼だのミーティングだのが多かったのでいらないミーティングは辞めましょう。

掃除の時間とか小さいミーティングの見直し。

情報伝達がしやすいように口頭ではなく、データ上での情報共有。

(特に田舎の病院でめちゃめちゃアナログなんです…笑)

あとは、有給が取りやすさとかですね。

 

 

上司にとっては数字がとれるように。

部下にとっては時間を作って楽に働けるように。

 

 

もちろん簡単にはいかないこともありますし、

試行錯誤はいります。

 

 

でもお互いの落とし所を見つけてあげないと

上司も大変。

部下も大変。

 

どっちも潰れてしまいます。

 

 

 

だから部下と話をするときは感情的な話が中心ですし、

上司と話をするときは感情論はあまり入れずに論理的に話す。

 

 

ここで折り合いをつけていきましょう!

ということです。

 

 

これが全てではありませんが、

僕なりに意識して取り組んでいる環境づくりの仕方の一例です。